ファイングレードウールクラブ ニュージーランドからの挑戦

ニュージーランドに初めて羊が入ったのは1773年、キャプテンクックが連れてきた。
その後、本格的に牧羊が始まったのは1800年に入ってからの事だと伝えられている。
それから200年余り。 英国や欧州から移住した農家が羊を育て、毛を刈り、紡ぎ、または食用とし、羊はニュージーランドの生活になくてはならないものとなった。 

ファイングレードウールクラブ NZ代表のCraig Smithは、子供の頃から羊に触れ、羊と共に育ったキーウィ-(ニュージーランド人の愛称)。成人しても片田舎の牧場で嗅いだ草の匂い、風の音、陽の光の記憶はあせることなく心の中に強く残っていた。 

そして彼は迷わずウールバイヤーの道を選んだ。日の出前から一日が始まり、夕陽と共に終わる。 自然に逆らわず、その日、その時の天候、 気候に合わせ一日が流れていく・・・
そんな満ち足りた生活の中で、Craig Smithが考えた事は、丹念に育てた羊からの羊毛をただの原材料として手放すのでなく、利用価値を高めるクリエイティブなことに使えないかという事だった。

次の転機はこの頃やってきた。 日本向けの羊毛寝具用ウールを開発するプロジェクト。 賛同する仲間も見つかり、寝具用に適するウール作りに過去の既成概念にとらわれる事無く、基礎から研究し直し、洗浄加工方法についても学んだ。 

そして、NZでは初めてとなる寝具用ファイングレードウールの開発に成功した。
緑の丘が続くニュージーランドの牧場で、今日も良い物を求めチャレンジする冒険心がCraig Smithから失せることはない。

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