
スケーター(奈良県奈良市)が、同社の第20回社内展示会を、同社奈良本社を皮切りに東京営業所、福岡営業所で開催した。

今回は「ウェルビーイング」をメインテーマとし、「SDGSからSWGsに」と題して5つのウェルビーイングに基づく提案を行った。5つのウェルビーイングとは、米国の調査会社のギャラップ社による定義で、「キャリア」(学び、子育て、ボランティア)、「ソーシャル」(人とのつながり、コミュニケーション)、「フィナンシャル」(好きなものを買う、自己投資など)、「フィジカル」(健康、運動など)、「コミュニティ」(地域社会とのつながり)の各種。2030年以降はSDGsに代わり「SWGs(サステナブル・ウェルビーイングゴールズ)」が注目されているとしている。


展示会では、昨今人気が高まっているキャラクターグッズをはじめ、いわゆる「推し活」に対応する製品などの展示が行われた。推し活は2030年には約1兆円のマーケットにまで規模拡大が見込まれており、「推し」のキャラクターなどの写真およびイラストを印刷したスタンドやキーホルダーを買い求めるユーザーが増加している。そのようなユーザーに向けて、グッズを閲覧・収納できるアイテムを続々と開発している。新製品としては、推しポケット付きのランチボックスやボトルなどをラインナップしている。

ボトル系のアイテムは、子供から大人まで人気だといい、同社でも商品ラインナップを強化している。ハンドグリップ式のボトルは、持ち運びしやすくつかみやすい点が特徴で、人気を博しているとのことだ。

また、学童用のボトルでは、昨今水筒を持ち歩く子供の転倒事故により、消費者庁や国民生活センターなどから注意喚起がなされている影響を受け、同社でもショルダーベルト付ボトルに対応した付け替えハンドル仕様を新たに開発。これにより、ショルダーベルト付ボトルでも付け替えることで、2WAYでの使用継続が可能となる。


同社では、バイオマス原料を使用したランチボックスの開発も行っているほか、キャラクターでは「BURGERCONX」のグッズ開発に注力し、メディアへの露出も増やしている。

同社ではペット用のアイテム開発も手掛けているが、昨今人気が集まっているのはペットの食事補助のアイテムだという。水やフード、薬を与えるために便利な注入用注射器がその代表格で、このほかペットの肌に優しい術後服などもラインナップ。展示会では犬用のもののみ展示していたが、猫用も新たに開発しているとし、ペット向け需要にも応えるラインナップの充実を図っている。

注目のアイテムの一つが、RIZAP(ライザップ)とのコラボ製品だ。ライザップロゴの電子レンジ用調理鍋を展開しているスケーターだが、このコラボ製品はライザップ監修の47のレシピが付随しており、テレビ通販による人気も拡大しているという。今回の展示会ではより販路を拡大すべく、スーパーなどの店頭での販売も視野に入れた販促活動に注力していくようだ。