石巻工房のサステナブルなものづくり ―アウトドアシリーズの販売開始・能登ヒバ採用商品の拡充―

2011年3月111日の東日本大震災の復旧をきっかけに公共工房として生まれた石巻工房は、設立から14年目を迎えた。この度、アウトドア用のソファシリーズ「KOBO SOFA」(1・2・3人掛)と「105° LOUNGE CHAIR」を販売開始。 昨年12月には能登半島震災への復興への一助として能登ヒバを採用した商品を発表、多種商品へ展開し、ほぼ全ての商品で国産材家具を製作している。

また、昨年株式会社10年を契機に業務提携したカリモク家具と共にMaker Packラインの開発・充実を図り、石巻の職人が手掛けるThe Originalsもラインナップ拡充やコラボ商品を予定するなど、着実なステップアップを続けている。

― Maker Packラインの拡充

日本の里山から得られる広葉樹から余すところなく木材を活用するカリモクの革新性により、環境負荷が低く持続可能な森を支える新たな木材料として注目されているGLT(ギャザード・ ラミネーティッド・ティンバー)を開発し、Maker Packラインの樹種として使用している。

反りや変形にも強く、ウレタン塗装で傷や汚れにも強いことも特徴で、カラーバリエーションはNATURAL、ASH、SOIL、INKの4種類より空間に合わせて選択可能。カーボンフットプリントを削減するフラットパックによるMaker Packラインでは、サステナブルなものづくりでモダンな空間にも合う高品質な家具を今後も拡充する。

― The Originalラインの拡充

東日本大震災後の2011年7月、野外映画上映会のために石巻の高校生と製作したISHINOMAKI BENCHは、その後も外の空間で使われ続け、人々がベンチを介して集い、会話やコミュニケーションが生まれた。この度、当時の復興支援のために開かれた企業のオフィスのためにデザインされたKOBO SOFAをアウトドア用でも使える仕様に発展させた。

元々外に使用できる針葉樹をフレームとして使っていたことから、カリモク家具にてクヴァドラ製のアウトドア用張地の外部用クッションを作り、屋外での利用に適したソファとなった。現在はシンプルなソファですが、シリーズとして様々なスペースにフィットするように開発している。

昨年12月に採用した能登ヒバは、アウトドア用にも対応する105° LOUNGE CHAIRやAA STOOLシリーズなどですでに展開しており、多くの商品でオプションとして選択できる。

Maker PackやThe Originalsは、弊社の東京ショールームをはじめ、dotcom coffee Asakusabashi(浅草橋)やdotcom space Tokyo(原宿)のカフェで実際に見て体験することが可能。