Kayu style 東京ショールームをオープン 注目高まる屋外用家具、法人提案を強化

屋外用リゾート家具ブランド「Kayu style」を展開するBSサポート(群馬県邑楽町、岡田英明社長)が2025年3月10日、法人向けショールームとなる東京ショールームを、東京都渋谷区恵比寿南にオープンした。同社として初の法人向けショールームとなる。

昨年まで約4年間、横浜に直営店を構えていた同社だが、法人案件でのアウトドア家具要望増を受け、この度東京都内にショールームをオープン(ショールーム開店に伴い横浜店は閉店)。ホテルやカフェ・レストラン向けの商品開発を積極的に推進している同社だが、新ショールームを設けることで、より効率的な商談が可能となった。

ホテル&レストランショーなどに出展を重ねてブランディングの強化を図ってきた同社の家具は、インドネシアの協力工場で製造し輸入しており、全てKayu styleとしてのオリジナル製品だ。エクステリアメーカーからも注目を集めている同社は、事業として、解体工事部、土木事業部、住宅事業部、そして家具事業部の4つの事業を手掛けており、今回の新ショールームの施工も全て自社によるもの。

新たにオープンしたKayu style東京ショールームでは、Kayu styleブランドから選りすぐりのアイテムを集めて展示している。近年は住宅事業部も立ち上げて事業拡大を図ってきたが、住宅事業が軌道に乗ってきたことから、家具事業部にも再注力し、さらなるブランディングの強化を図っていく。

家具事業部を手掛ける以前から、解体工事部と土木事業部を展開していた同社だが、「家具事業部のKayu styleを立ち上げてブランディングを図ってきたことが、企業全体のイメージ向上にも寄与している」と同社の岡田社長は語る。ハウスメーカー部門である住宅事業部で手がける「Kayu style ハウス」の物件についても、住空間に用いる家具は全てKayu styleのアイテムだ。

ホテルやカフェなどの納入実績が多いKayu styleだが、コロナ渦以前と比較して近年は特にアウトドアリビングなど屋外空間での過ごし方について、屋内と屋外とが一体化した空間の捉え方も進んできたといい、屋内空間でも使用できる屋外家具にも注目が集まってきているという。

屋外用に特化したリゾート家具のデザインを長年手掛けてきたKayu styleだが、日本の住空間にマッチすることを基盤とした製品開発を行っている。

コントラクト案件での十分な実績をもちつつ、価格面でのコストパフォーマンスに優れた製品の数々は、家具業界でも専門商社の法人部門などを中心に注目をさらに集めつつあるようだ。

新たなショールーム開設を機にKayu styleの法人提案を強化する同社だが、将来的には西日本にショールームを設けることも構想にあるようだ。

土地の仕入れから建築の設計施工、家具の品質管理まで、住空間づくりに関して自社で完結できるポテンシャルをもつBSサポートだが、本拠である北関東を中心に各事業部を展開しながら、さらなる事業拡大につなげていく。

(佐藤敬広)